福島県浪江町が進めているJR浪江駅周辺の整備事業で、スーパーが入る商業施設は2028年3月にオープンする見通しとなった。隣接する交流施設は同月にも開所する予定。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの地域再生へ歩みを進める町の玄関口として、にぎわい創出と交流人口の拡大に結び付きそうだ。

 13日に町内で開いた工事の住民説明会で明らかにした。商業施設、交流施設の開所は当初予定より約1年遅れとなる。スーパー棟やサブテナント棟などがある木造平屋の商業施設はイオン東北(秋田市)がキーテナント予定者に決まっており、サブテナントには軽飲食・小売店を想定。建物は来年9月の完成予定で、その後に開店準備を進める。

 2階建ての交流施設は移住相談窓口や情報発信ブースといった町の魅力を伝える機能に加え、イベントスペースや会議室、貸しオフィス、コワーキングスペース、カフェを備える。

 駅周辺に建設中の公営住宅「権現堂集合住宅」については、28年度から入居を受け付ける。3棟合わせて76戸で、来年12月の完成を見込む。近くに買い物先や地域コミュニティー形成の場、緑に親しめる「憩い広場」など三つの広場があり、住みやすい環境づくりを図る。憩い広場には震災と原発事故前、町内にあった九つの小中学校の校章をガラスのモニュメントにして飾る。公共トイレは先行して年内の完成を予定する。