NEXCOが公開した衝撃映像は、我々にとって交通安全の重要性を再認識させるものです。トラックのノーブレーキ激突、まさにあわや人身事故という状況が目の前に広がっています。居眠り運転やよそ見運転が引き起こす事故の恐ろしさを痛感します。特に工事規制区域では、ドライバーの注意が一層必要です。皆さんもこの映像を見て、交通ルールを守り、安全運転を心掛けましょう。

ノーブレーキで作業車両に追突 あわや「人身事故」に
 NEXCO東日本は2026年1月21日、公式SNSを更新。高速道路において交通規制中の事故が多発しているとし、事故の衝撃的な瞬間を映した動画を投稿。注意を呼びかけています。
 
 一体何があったのでしょうか。

 動画は、高速道路の本線に停車している工事車両の後部からのドライブレコーダー映像です。

 3車線あるうちの一番右側、追越車線に停車しており、画面には誘導棒を振っている作業員と規制を知らせる矢印の誘導板があります。工事のために追越車線を規制しているようです。

 車線規制中ではあるものの、本線の流れは比較的順調。ただし、画面には水滴がつき、ワイパーが作動していることや、作業員もフードを被っていることから、雨が降っていることがわかります。路面もしっとりと濡れています。

 しかし、映像開始5秒ほどで異変が生じます。

 画面奥から、規制されているはずの追越車線を、ライトを点灯して走ってくるクルマが見えます。

事故現場のイメージ(画像:PhtoAC/オブキナ)

 どんどん録画車両のほうへ近づいていき、異変に気づいた作業員も誘導棒の振り方を強めていますが、まだ進み続けています。

 そして、作業員から20mほど手前にあるコーンをなぎ倒しました。ここまで来て接近するクルマが中型トラックだとわかります。

 居眠りをしていたのでしょうか。それともスマホでもいじっていたのでしょうか。よそ見をしているにしては時間が長すぎです。

 トラックはブレーキを踏んで減速している様子も見られず、コーンを轢いた段階で、作業員は身の危険を感じました。後ずさりするとともに、身を翻して中央分離帯に身を寄せます。

 人身事故一歩手前でなんとか回避でき、はねられることはありませんでした。それなりのスピードが出ているトラックともし接触していたら、骨を折る程度のケガでは済まないでしょう。

 結局、ノーブレーキのまま映像を記録している工事車両に追突。かなりの衝撃だったようで、視界が真っ白になり、映像が終わります。

 工事の規制現場に突入するということは、普通の運転では考えられません。

 そもそも工事規制の数km前から「この先工事」などの予告看板が複数設置されているはずで、本線上にある道路情報板にも工事の表示が出ています。また工事現場の手前も、多数のコーンや発煙筒で車線規制されているはずです。

 動画には「!規制中の事故が多発しています!車線変更はお早めに!」と、異例の「黄色地に赤色の字幕」という強調のもと、文言を記載。

 NEXCOによると、工事規制内に進入した車両による事故が増えているといいます。

 2020年度では704件だったのに対し、2021年には1095件と増加。その後も減ることはなく、2024年度では1966件と2倍以上となりました。こうした規制中事故のなかには、作業員がはねられて死亡した重大事故も発生しています。

 投稿では、「高速道路で走行中の車両が、規制中の作業現場の作業員に衝突し、作業員が命を落とす事故が発生しています。規制箇所では、標識や看板の案内に従い、余裕を持った進路変更や十分な車間距離の確保など、安全な走行をお願いします。」と警鐘を鳴らしています。