今回の福岡市での高齢ドライバーによる暴走事故は、運転中の注意力がいかに重要かを再認識させられる衝撃的な映像です。特に、事故後の謝罪もなく離れていく様子には言葉を失いました。高齢者の運転にはさまざまな意見がありますが、交通安全のために何らかの対策が必要ではないでしょうか。私たちも普段から周囲への注意を怠らず、安全運転を心がけるべきです。

4月に福岡市内で起きた高齢ドライバーによる“暴走事故”の映像を独自に入手しました。

4月14日の正午すぎ。

福岡市内を走行する車のドライブレコーダーの映像です。

バスの横を通過した…その瞬間でした。

黄色の車をかすめた青の軽乗用車が、そのまま対向車線を横切り歩道に一直線。

最後は道路脇に停められていた別の車にぶつかって停車しました。

黄色い車の後方ドライブレコーダーに映る青い車(視聴者撮影)

いったい何が起きたのでしょうか。

後方のドライブレコーダーは、事故現場の約300メートル前から「暴走車」の様子を捉えていました。

黄色い車の後方ドライブレコーダーに映る青い車(視聴者撮影)

カメラに映った直後から車線をまたぐ形で走行。

そして、突然車間距離を詰めた後、車線を変更する際に黄色の車に追突。

外れたタイヤが道路に

そのはずみでガードレールにも衝突し、外れたタイヤが道路に転がっています。

事故の衝撃で曲がったとみられるガードレール

◆記者リポート
「事故があった道路はバスも頻繁に通り、交通量も非常に多いです。現場では事故の衝撃で曲がったとみられるガードレールがそのままになっていて、衝撃の強さを物語っています」

この事故で“暴走車”に巻き込まれた黄色の車を運転していた50代の女性が、腰や背中などに軽いケガをしました。

◆事故にあった女性
「何が起きたかよく分からなくて、『事故に巻き込まれたんだな』と思った」

警察によりますと、この“暴走車”を運転していたのは70代の男性でした。

◆事故にあった女性
「（男性は）謝罪もないし、ぶつけたことも覚えていなくて『ぶつけてない』と言っていたので、ちょっと呆れました」

70代男性が運転していた青い軽乗用車

一歩間違えれば大惨事につながりかねない危険な事故。

警察は、70代の男性から話を聞くなどして事故の原因を調べています。